守ってあげちゃう





「じゃ、明日も早いしそろそろ寝っか!」


「忍の部屋は使えるように掃除しておきましたから。」



「おつー♪さ、姫はこっちっす。」



挨拶を交わしてそれぞれの部屋へ別れる。





「なんだ?私はオマエと同じ部屋か・・・」

「イエッサ―!今まで一緒だったんだから今更じゃないっすか!」


「まー・・・イイケド。」






そう言って入った部屋は・・・

広っ!




高級ホテルの一室みたいに家具があって、その上、クイーンサイズのベッドがあってもまだゆったり空間だ。






スケールの違いに唖然としながら奥に進みつつ、不図、気になっていた事を思い出して振り返る。








「そーいえば、オマエ仲間の前でも士塚忍のままな―――・・・・何のつもりだ?」






気配もなく後ろにいた士塚忍が私の首に緩く腕を回して、ふっと目を細めた。










「何のつもりって・・・一応気分は結婚初夜?だし。命一杯雰囲気出そうカナ、て。」