士塚忍が面白そうに北斗を覗く。
「へー。チミが、美影の代わりに入ったルーキークンっすか。よろぴく。」
差し出された手がパンと払われた。
「俺は認めねぇ・・・こんなアホ。仕事は仕事でキッチリやってやっけど、コイツに忠誠なんざ絶対誓わねぇかんな。」
フンっと鼻を鳴らして、奥へ消えた。
にゃははーっと南波が笑う。
「アホだって!忍、アホって言われちゃってるしー。ウケルー!!」
「ま、アホですけどね。」
「お前等、仮にも親ビン相手にアホとか、・・・ヒドイッ」
「「「いや、アホだから」」」
「ふーん?じゃ、どうしてお前等はそんなアホに付いてんだ?」
私の質問に三人はニヤリと笑った。
「そりゃ勿論。この人に敵わないからですよ。」


