「で?今度はどこへ向かってるんだ。」
本家を出た後、私達は電車に乗った。
「ウチの本拠地。今日からそっちに住んでもらうから~。ちなみに学校も転校っす。」
「ふーん。ま、イイケド。にしても唐突だな。今から行くと真夜中になるんじゃねーか?」
「交通の便は発達してるんで、大丈夫っすヨ♪」
子供みたいに窓の外を眺めてハシャイでいた士塚忍が思いだしたように振り返った。
「そうそう。言い忘れてやしたが、暫くは俺ッチの部下共と共同生活ですがオーゲー?」
思い浮かべるのは大きな日本家屋。
そこで共同生活する老若男女。
昔の武家屋敷とか・・・
まぁ私の本家も似たようなもんだが。
「本家でも雑魚寝ってのはよくあったからな。別に構わん。」
「ザース♪」