気構えもなく飛びだしたビルの先。 お、堕ちるっ・・・・! だが、落下する前に体が前に引っ張られた。 いつの間にか向かいのビルに士塚忍がロープを投げていて・・・ いや、単なるロープじゃなく、先に楔が付いたロープのようだが。 「はっはー♪楽しいっすね~姫。」 「全然たのしかないわっ!!」 「ホラ、姫、全力疾走!!んで・・・ジャーンプ!!」 「ぐぁっ!!!」 隣のビルに着地・・・と同時に疾駆し先のビルに再び跳躍。 そんな調子で、私はビルの屋根を飛んで帰った。 ・・・ありえねぇ!!!