守ってあげちゃう


かっかっかと士塚忍が笑う。




「悪モン一直線だけど、無駄~にプライド高くてスカシタ一族なのにたかがチンピラの喧嘩に加勢なんてメッズラシー。ひょっとして俺の存在の所為!?俺が姫に付いたから?対抗意識燃やしちゃった!?」




アイタ~っ、とオーバーリアクションで頭を押さえる士塚忍。



・・・ただ見ているだけでもムカッとクル仕草だ。



その矛先である宵は怒りでプルプルと震えてんじゃねーかよ・・・。





「どーいうことだ。説明しろ。」



少し冷静を取り戻して、仲裁を兼ねて口を突っ込んでみる。





「んんっ、最初はチンピラらしいチャチなイヤガラセだったんですけどー、途中からところどころ玄人っぽい攻撃がありましてねー、こりゃ指南役がいるな、っと。」










「・・・どうなんだ、宵。」





宵はふっと息を吐いた。