「まー、詳しい話は後にして、そろそろ帰ろう。」 まるでソーシャルダンスくらい違和感なく腰を引き寄せられて・・・・ そこではっとした。 「ちょっと待ってくれ!!一緒に宵も捕まったんだ。」 「あー、それなら平気。・・・アイツならもう『そこ』に来てるから。」 ・・・・・・え? キン――――ッ!! 甲高い金属音がして、 多分、どこからか飛んできたナイフを士塚忍が振り払った ・・・ンだと思う。 ナイフが弾き飛ばされて床に飛んだだけで、早過ぎてハッキリ分からんかった。