顔は真っ赤。 突如うろたえた私を士塚忍は笑顔で一蹴する。 「はいはい、慌てなくていいって。さっきも言った通りもうコレ決定事項。・・・俺こんなだけど、かなり強情だからねー?」 俺様発言!? 士塚忍にしてアリエナイ態度だけど、 目の前のコイツならアリ・・・だろう。 なんか人当たりはイイんだけど、全く折れそうにねぇ・・・。 私のスキになった男は、 二重人格でもないけど、裏と表がある男。 それはまるで月のように。 本性を隠すために普段は演技を貫き通すオオウソツキ。