「ウチの一族はね、ある年になったら修行に出されるんだ。仕える主を見付けるために。ま、このご時世だし、生涯の雇い主なんて中々見つからないのが現状だけどね・・・。」
「主・・・・・」
「そ。ウチの一族忍者なんだ・・・て、プロフィールに書いてあったはずだけど?」
「・・・・」
んなもん誰が本気にすんだよ。
コイツもそれを分かってて、からかってるんだ。
でも・・・
マトモに打ち明けられてもアホかと一蹴出来る戯言を、さすがにこの時ばかりは信じざるを得なかった。
さっき男共を一掃したのもコイツなんだ。
常人にはアリエナイやり方で・・・
コイツ、本物だ。


