ぐるぐる考え込んでいた私ははっとした。
目の前に、見張りを任された若い男が二人、ムカツクうすら笑いを浮かべていた。
「おー、やっぱキレイじゃねーか。」
品定めするように首筋の髪を払われ、嫌悪感に鳥肌を立てる。
「おいおい。アニキにバレタラ沈められんぞ。」
「ちょっと悪戯するぐらいじゃ、ばれやしねーよ。」
そう言って傍若無人に私のスカートをたくしあげた。
そこまでくればさすがの私でも状況が読める。
「っ・・・ヤメロ!!」
逃れようと身を捩るが、後ろ手で縛られた状態では大した抵抗も出来ない。
首筋に擦り寄ってきた顔に涙が滲む。
・・・・士塚忍!!
私の護衛なら、助けに来い・・・・っ!


