「ボクが付いていて怪我などさせるはずがない。・・・ましてや兄さんのすることに穴などありはしないんですから・・・。」
歌うように呟かれた言葉。
何より酷薄な笑みに思わず目が釘付けになった。
美影がはっと私の視線に気づいて、いつもの柔和な笑顔を取り戻す。
「あーえっと、この身を投げ出せば一人ぐらいは救えるって意味ですよ。そのくらい全力を尽くしてますってコトで!」
では、遅刻してしまいますので、
と言い置いて、士塚忍にくっついている清香の元へ駆けて行った。
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