放課後は、秘密の時間…

「何百面相してんの?俺としてはすげー面白いけどさ、冷めるよ?」


大也が箸を持つ手を止めて、苦笑気味にあたしを見た。


「ちょっと、びっくりして」

「あぁ、生徒に会うとは思わなかったよな。俺も驚いたよ」

「うん……」

「だからさ」

「?」


顔を寄せて、小さな声で大也が言った。


「おばちゃんには悪いけど、早いとこ食ってずらかろ。その方がいいだろ、お前も。気もつかうだろうし」


大也……


こういうほんの些細な場面で、あたしの胸はぎゅっとなる。


言わなくても、あたしの考えてることをわかってくれてるって、伝わるから。

大也とちゃんと繋がってるって、感じられるから。


「うん、食べよ!」

「おう」


笑顔で答えると、大也も白い歯を見せてニカッと笑った。


そうと決まったら、余計なことなんか考えないで食べよ。

うん、気にしなきゃいいんだから。


……でも、すっごい視線が刺さってくる。


誰の、なんて見なくてもわかる。

わかりすぎてるから困るのよ……