放課後は、秘密の時間…

「いいじゃん、これにしようよ」

「で、でもっ……」

「――コレ一つ、お願いします。贈り物用に包んで下さい」

「かしこまりました」


あぁ~……

かっ……ちゃっ…た。


「はい、プレゼント」

「……市川君……」


ごめんね、よりも……今はきっと、


「……ありがとう……」

「どういたしまして」

「絶対……絶対大切にするからっ」

「うん。良かった、先生が気にいったものが見つかって」


プレゼントをもらったあたしよりも、なんだか、市川君の方が嬉しそう。


ねぇ、そんな顔されたら……

胸が、キュッてなるよ……?


「じゃあ、センセ。プレゼントも渡したことだし」


あ……デート、そろそろ終わりかな?

結構遠くまで来たし、もう遅いもんね……


終電までは、まだ時間もあるけど……


「やっぱ、ケーキでしょ」

「え」