放課後は、秘密の時間…

市川君の言う通り、「秘密な関係」のあたし達は、人の多いところになんて行けないんだ。

今日みたいな休日は、特に……


「いいじゃん、別に。町で誰に見られるかってビクビクするよりはさ、隣の町でも県でも行って、気にしないでいられる方が絶対楽しいよ」

「……うん」


でも、やっぱり悪いな……

あたしさえ、普通の大学生だったら、こんなコトにはならなかったのに。


「先生が先生だから、俺ら会えたんだよ?」

「……市川君……」

「それに、秘密の一つや二つ増えたくらい、何ともない。先生と一緒にいられるんだったら、秘密大歓迎だって」


もしかして……元気づけようとしてくれてる?


ほんと、敵わない。

普段イジワルなクセに、こういう時は優しいんだから。


……大好きだよ?


「そうだね、せっかく来たんだもん。楽しもうね」

「ん。先生のプレゼントも探さなきゃだし」

「もー、本当にいいのに……」

「よくねぇっつの。それがメインだし」


必死になって言い返してくる市川君がおかしくて……

あたしは思わず、ぷっと噴き出した。


「ふふっ」

「何笑ってんだよ。……ま、いいや。先生、笑ってる方が俺も嬉しいからさ」