放課後は、秘密の時間…

用意って……プレゼントを?

でもあたし、市川君と両想いになれたことが、最高のプレゼントだよ。


……なんて、口が裂けても言えないけどね?


「いいの。あたし、こうして一緒にいられるだけで、嬉しいし……」

「そんなん俺がヤダ。先生、これから何か買いに行こう?」

「こ、これからって……今から?」

「当たり前じゃん。先生の誕生日プレゼント買いに行くよ」

「わ、悪いよそんなのっ。あたし、そんなつもりで言ったワケじゃ、」

「あーもー黙って!」


あ゛ーと唸った市川君は、あたしの唇の前に人差し指をピン、とたてた。

その目が真剣そのものだったから、思わず口を閉じちゃう。


「いい?先生は今日、俺とデートする、プレゼント買う!分かった!?」

「……は、はいっ……」

「じゃあ準備するよ。先生の誕生日って分かったからには、一秒だってムダにできないんだから」


な、なんか……

とりあえず、今日の予定、決定しちゃったみたい……?




――と、いうワケで。


あたしは一度、服を着替えに、自分の部屋へと戻ることになった。

さすがに、市川君の服を借りるワケにも、昨日の服のままいるワケにもいかないしね。


外出するなら、諸々の準備も必要だし。


もちろん、市川君も一緒に部屋に来たんだけど……