放課後は、秘密の時間…

「――で?」


放課後の、誰もいなくなった教室で。

オレは拓真の前の席に座って、わざとニヤニヤしながら聞いてみた。


「カノジョとどうなったワケ?報告プリーズッ!!」


今は拓真と二人きりだけどさ、あかりちゃんの名は一応伏せとく。

内容的にも、誰かに聞かれたら困るし。


自他共に認めるお調子者のオレだけど。

その辺は、ちゃんと空気読めるっての。


「……何がプリーズだよ」


拓真が斜め45度に視線を落とすのは、少し照れてる時。

オレだから分かる、コイツのクセだ。


あらあら。

カワイー表情してんじゃん。


自分の身の危険は感じたくないから、もちろん拓真にゃ、んなこと言わない。


「まぁ、聞かなくてもそのお顔を見ればわかりますがー」

「じゃあ聞くなよ」

「ってことはやっぱり?」


“うん”


頷いた拓真に、オレまで嬉しくなってくる。


だって、親友の初恋が実ったんだ。

これ、すげーことじゃねぇ!?