放課後は、秘密の時間…

そのまま、有無を言わさず、先生を俺ん家に連れていった。

今すぐ二人きりになれるのなら、場所なんかどこでもよかったんだけど。


手を繋いだまま歩くと、先生が困ったような顔をしてみせたけど、俺はそれを無視。

だって、もう二度と離したくねぇから。


つーか、今すぐキスしてぇ。

力いっぱい抱きしめたい。


タクシーの中じゃ、さすがにんなことできねぇから、必死に我慢を重ねた。

こんな近くで、手の届くところにいんのに触れられねぇなんて、まるで拷問だ。


やっと着いた俺ん家の玄関で、キスしようと唇を寄せると、


「ダメッ!」


お預けを食らった。

もう、限界なんだけど……


「――あたし、ね……昨日の放課後、聞いてたんだ……」


あぁ、そのことか。

先生のためにも、正直に言った方がいいよな。


一目惚れとか、マジで言いたくねぇけど。


全部話すとやっぱ恥ずかしくて、顔が見えないように、先生の肩に頭を乗せた。

そんな俺に、先生も彼氏と別れてきたから、と小さく呟く。


「あたし、今は市川君一人だけが好き」


告白に応えるように、俺はキスをした。


「――先生、好きだ」