放課後は、秘密の時間…

先生達が乗った電車の行き先を確認して、乗車券を買いに俺は再び改札へと走った。


「拓真っ!」


振り返ると、肩で大きく息を繰り返してる圭がいた。


「悪ィ、圭。俺がここを離れてる間に、先生がここ通ったら、教えてくれるか?」

「オッケー。ここは俺に任せて、行ってこい!」

「……あぁ。サンキュ」


小さく礼を言って、ホームへと向かう。

既に到着してる電車に乗り込んだ瞬間、鳴り出した携帯から聞こえた、圭からの知らせ。


急いで改札へ戻って見渡すと、俺の目は彼女の姿を捉えた。

その存在を確かめようと、体が無意識に動く。


「……るしいよ、市川く、」

「――こうしてれば、どこにも行けねぇだろ?」


もう、離さないから。

たとえ、先生がイヤだって言っても、あいつのとこには絶対返さないから。


だって、きっと――


「俺の方が絶対好きだ、だから。俺の隣に――、ここにいてよ」

「あたし、も……市、川君のこ、と……好き――……」


信じられなくて、その小さな顔を覗き込むと、涙声で先生が何度も繰り返す。


彼氏のこととか誤解とかねぇととか、色々思ってたんだけど……

そんなのはどっかに飛んでいって、俺はただ抱きしめることしか出来なかった。


腕の中の先生を、ずっと感じていたくて。