放課後は、秘密の時間…

「――先生っ!」

「え?」


肩を掴んだ瞬間に振り返ったのは、先生とは似ても似つかない女。


「人違いでした、すみません」


全くの別人と先生を間違えるなんて、俺、相当焦ってんのかも。


どこにいんだよ……


町中を走り回って、先生の姿を探し続けた。


会って、ちゃんと話せば分かってくれるはずだから。

あんなちっぽけな誤解で、先生を失いたくないんだ。


――もう先生以外の女なんて、好きになれねぇんだよ。


部屋を出る時に持ってきた携帯で、俺は圭に電話をかけた。

一回一回のコール音がやたらと長く感じる。


「……ふぁぁ……もしもー…し?…」


少し寝ぼけている声が聞こえたけど、俺はかまわずに話した。

今は、一分一秒でも無駄にできない。


「俺、拓真。頼みがあるんだ。二宮先生探すの、手伝ってくんねぇ?」

「は、何だって?……あか、あかりちゃん?」

「うん、二宮先生探して。頼んだ。見つかったら電話して」


用件だけを言って、携帯電話を閉じた瞬間、俺の視界の端に映った人。


――先生だ。