放課後は、秘密の時間…

好きじゃない、なんて……

もう、嘘でも言えない。


あんな告白を聞かれて、逃げ場なんかどこにもない。


「先生」


促す声に、あたしの気持ちが溢れ出した。


抑えることなんか、もうできないよ……


「……き……」

「もう一回」

「……市川君が、好き……」

「うん、俺も、」


きつく、抱きしめられる。


「先生が好きです」


途端に、涙が溢れ出した。

それが、彼のYシャツに大きなしみを作っていく。


「――やっと、捕まえた」


苦しくて、胸がいっぱいで、言葉なんか出てこない。

背中に回された腕が、一層強くあたしを抱きしめた。


「もう絶対、離さねぇ」