「萌依〜?? 聞いてる?」 「ごめん。言ってる意味がわからない…」 寝起きで頭が全くと言っていいほどに回っていない。 「だから、転校先が決まったの!!“龍姫”のあなたを受け入れてくれる学校が見つかったのよ!!」 あたしは龍姫。 誰もが恐れ、敬う存在。 そして何よりも、強い!! 対等に戦える者がいないほどに…。 だからそんなあたしを受け入れてくれる高校がないと思っていた。 ………今の今までは。