「萌依、タバコちょーだいっ?」

飯を食い終わった大和が、言ってきた。


「自分の吸えよ」

冷たくそう言い放つと、

「買い置きがなくなっちゃってさ〜」
と言った。

知らねぇよ、んなこと…。

「1本だけだからな?」

「ありがとっ(^-^)b」

大和はカワイイ系男子。
裏表ありそうだけどな…。



「大和」

「ん? 何?」

「行くぞ」

「はーい」

行く…って、溜まり場か?

こんな時間に行くのかよ。


「タバコ、ありがとね♪今度お返しするね」

「あぁ。2本貰うよ」

「え…?」

そう真顔で言ったあたしに、
大和の目は大きく動いた。

「ウソ。1本貰う」

「行ってきまーすっ!!」


バタン、と出ていった、東条たち。


「…………なんでいんだよ。クソ」