「「「確かに…」」」 海翔、大和、颯がその言葉に頷いた。 「千宏さん、あの女と相部屋とか、まじ最悪っすね〜」 と、祐紀が言った。 「別に気にならねぇよ。ただ、あの女の飯は味覚がおかしくなりそうだ」 千宏に至ってはまだ、 萌依の作ったカレーが、 頭から離れていない。 「味覚…ですか?」 千宏以外はわからない。 だから不思議そうに尋ねる、祐紀。 「毎日料理とか、冗談じゃねぇ…」 そう呟いた千宏の声は、 誰にも聞こえていないー…。