「“女”?それって、萌依のこと?」

「塁さん、知ってるんですか?その女のこと」

「知ってる…というより、彼女、この部屋だから」

「「…………はいっ!?」」

「そういえば萌依、D組って言ってたよね。そっか。零と祐紀とクラス一緒か」

塁は思い出したように言った。

「で、萌依がどうかしたの?」

「一言で片付けると、生意気女です」

と、零がきっぱりと言った。