ーガチャッ
「あの女、何様だよ!?ありえねぇ!!!!まじムカつくんだけど!!」
部屋の扉が開いたかと思えば、
怒っているような声を
あげている、祐紀。
「確かにあれは、ムカつく。とりあえず、落ち着けって」
と、基本冷静沈着な零ですら、
少し声をあらげていた。
「どうかしたのか?」
あまりに普段とは違う二人。
千宏が訪ねると、
「どうしたも何もないっすよ。うちのクラスに女が転校して来たんですけど、その女がまじ、最悪で」
「まぁ…媚びることはないんですけど…ね。性格がキツい…っつーか、祐紀の地雷をピンポイントで踏むんすよ」
と、言った。