歩きながら、今日あったことを話す。 「ね、潤哉」 「ん? なんだ?」 「この学校に、“龍姫”の情報を集めてるヤツらが…“龍姫”を探してるヤツらがいる…」 「…………千宏たちだろ?」 やっぱり潤哉は知っていた。 驚くこともなく、淡々と聞いて来た。 「うん。他は知らないけど、千宏ってヤツは、何回か名前呼ばれてた」