「当たり前だ、なんのために無理矢理花嫁にしたんだ」


「…うん」

「沢山産めよ」

「う…か、身体が続く限り」

「なら、最初はどっちがいい?」


どっちか…そうだな…

「男の子?」

「なんでだ、女のほうが可愛いだろう」

「へぇ、扇李は女の子がいいんだ」


「男なら、サイみたいに口うるさくなる」

「それは扇李がちゃんと仕事しないからだよ」



文句を言う扇李がおかしくてクスリと笑うと扇李はフンッと鼻を鳴らす


「まぁ、でも…扇李との子供ならどっちでもいいや」


「…」

「ね?扇李…」


「あぁ…」


ギューと抱きしめられる腕は優しくて暖かい