「…あ…あの…そろそろ…よろしいでしょうか…」
「……え?」
「…?」
不意に扇李の背中から聞こえた声に目をあけると
「さ、サイさん!?」
そこには、苦笑いをするサイさんがいた
う、うそ!今の…見られてたの!?
「扇李っ、どいて!」
恥ずかしくて、離れようとしない扇李を力いっぱい引きなすとチッと舌打ちをしながらいやいや私を離す
も、もう…恥ずかし過ぎる!サイさんにこんな所を見られるなんて!
頭を振りながら慌てる私に扇李は平然と落ちた傘をひろい自分にかけ
サイさんは苦笑いをしたまま口を開いた
「すみません…私が来た時は声をかけるタイミングではなかったので…見るつもりはなかったんですが…」
「い、…いえ…と、と、とんでもありませんっ」
何故だか見られた私が頭を下げるとサイさんもつられるように頭をさげ
次に平気な顔をして立つ扇李を見る
・


