狼様の愛のカタチ理論




だから…

「もう…わかった」

「?」


そこまで言われて許さないほど鬼じゃない

結果オーライならもういいよ…


私がそう言えば扇李は勝ち誇ったように笑い、私の横に肘を立てながら横になると布団を丁寧にかけてくれる



「あ…ありがとう」


「いや、それと許してもらったついでにもう一つ言いたい事がある」

「え?」


言いたいこと?"なに?"と返事をすれば、彼は私の髪の毛をくるくると弄り出して…



「人間界と天界では、時間の流れが違うんだ」

「………ぇ?」

そんな台詞を小さな声でいわれ、私は扇李をみる


時間の流れが違う?


「…」


そんな告白の意味が理解出来なくて、首を傾げた


「…理解出来ぬか…つまり、天界の1日は人間界で1年が経過してるんだ」

「………」

「沙優が天界に来て約40日が経過してる…その間に人間界では40年がたったんだ」


「………」


扇李の最後の説明にすべてを理解して慌てて布団から飛び上がる