え?
「子供の力を貰う?それで、同じ生を?」
「あぁ、人間同士の子供と同じ、神の子供も奇跡や神秘なんだ…今でもなぞな部分は多い…人間の母親に力をあげるのは子供が母親に傍にいて欲しいと言う願いでもあるんだ」
そ、そう…なんだ
じゃあ…わたしは扇李の子供を妊娠すればいいわけなんだ…
でも、それはずーと前からの約束だったし…
たぶん、子供を産むことに間違いはなくて……
「……あれ」
もしかして……
「全部、私の早とちり?」
「…だな。お前は知らず知らずのうちに、見た目以外神になっているはずだったんだ」
「……~っ!」
そ、そうなんだ。う、うわっ…は、恥ずかしい!
私ってば、その事実を何も知らないであんな不安でいっぱいだったなんて…
自分のふがいなさに頭があがらないけど…
「扇李もそれならそうと早く言ってよ…」
なんで、焦らすような言い方をしたのよ
「楽しくてな」
「た、楽しくない!」
もしかしたら、扇李がそれを言わなかったのも
妊娠すれば結果オーライだったからなんだ…
「…心配して、色々考えたのに…ばかっ」
胸元を一回叩くと、扇李は私の腕を掴み私に股がるように被さって来た
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