「…どうやって、ですか?」
まるで、手を組むことを了承するように聞くと呉羽さんは再び耳元に唇を寄せる
「君が、俺の花嫁になるんだ」
「…え?…花嫁?」
「そう」
「でも、わたしは扇李の花嫁ですよ?」
「そうだね、でも…まだ子供がいない…ただ抱かれて花嫁になっただけだ。だから、他のやつの花嫁になることは出来る」
「そ、そうなんですか?」
「そう、そうして妬かせよう…馬鹿な扇李をさ」
そう言うなり、耳朶を甘噛みをし何か鼻唄のような言葉を囁かれ…
「…っ」
くすぐったいような、身体がゾクッと震えると首筋にチュと触れられるようなキスをして呉羽さんは私から離れる
「これで、君は俺の花嫁だから」
「…っ」
「それと今のは俺たちだけの秘密」
唇に人差し指を立てると呉羽さんはキョロキョロと周りを見渡して私の腕を掴み突然グイグイと引っ張っていく
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