狼様の愛のカタチ理論





お互いに必死以上の交流をしないと約束したから…仲直りなんて絶対に出来ない


「いや、ちょっと待て!意味が分からない」


「ですから…私もなんて言えばいいか…」


一から説明するのもめんどくさくて…悩む私に呉羽さんは"ごめん"と言いながら私の額を片手で触ってくる


「ちょ!?」


く、呉羽さん!?何をするの!?

いきなり触られて慌てる私とは対照的にクールな顔で触り続け、"へぇ…"と呟くとその手を話して神妙な顔で腕を組む


「…扇李のやつ」


「……っ」


触られた額が熱くて、離された額を触ると呉羽さんは私を真剣な瞳で見る

たぶん、また心を読まれたんだ…

どこまで読まれたのか心配でドキドキしてると


おもむろに私の持っていた本を奪い、呉羽さんは黙ったままそれをペラペラとめくっていく