「俺だって神様だよ?遊びの一つしたいのは人間界の男と一緒さ…けど、未来を助ける理由はそれだけじゃない」
「……?」
「アイツの母親は冥界の物なんだ。だから、王の役目と言うか…簡単に言えば民を守りたいって言う気持ちからかな」
「…は、はぁ」
「なんて俺と未来のことはどうでもいいんだよ」
「…え?」
「あれから、仲直りはしたのか?」
首を傾げて聞いて来る呉羽さんに、なんて言おうか…
そう迷いながら本棚に寄りかかると呉羽さんも私の隣りに寄り掛かる
「…その顔だと、まだか?」
「まだ、と…言うか…」
色々ありすぎて何を言えばいいかわからないけど…
「上手く言えないんですけど…たぶん、もう仲直りはしないと思います」
「は?」
仲直りって言葉が正しいかわからないけど、私達の関係は…あのキスをした日から止まってしまった
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