「それは…本当にか?」
「はい、私は嘘なんてつきません!」
胸をはって言うと何が可笑しいのか呉羽さんはニヤリとわらう
「はは!そっか」
「はい、だから…もうそんな風に謝らないで下さいね!」
そう言うと、呉羽さんは小さく頷いてくれて、そんな彼を見ながら今度は私がニヤリとわらう
「それより…呉羽さんって未来さんが好きなんですか?」
「は?」
軽く肩で呉羽さんに体当たりすると、彼は気に入らないように顔を歪めた
「何を根拠に」
「だって、俺はいいから未来さんを許してくれだなんて…好きだからじゃないんですか?」
人間界なら絶対に好きだからだよ!漫画や小説、ドラマでもそうなんだから!
「あーなるほど、でも残念だけど君の期待に答えられないな」
「え?」
「未来は扇李の元花嫁だからね?そんなのに興味はもてない。遊びくらいなら調度いいけど」
なっ…遊びって…
平然と遊びなんて言う呉羽さんを睨むとニコリと笑う
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