狼様の愛のカタチ理論





扇李も私に近づかないって言っていたし…私も扇李には近づかない。


暫くは寂しいし、辛いけどじきに慣れればその痛みも消えるから


そう考えるしかなかった―…


時がたてば、この気持ちもなくなって…普通になるかもしれない


そんな淡い期待に賭けることにしたのだ


でも…子供は産むって約束、それは守りたい。

それで、わたしはご飯だけはきちんと食べることにした


扇李がそれを求めて、意地はって身体が弱ったら産めないから…


私の自己満足に過ぎないけど、好きな人の子供を産むのは私の夢だ

例えそこに扇李の愛がなくても、それでいい

私が扇李の分も愛してあげるから…


だから、きちんと食べる…


「…」


そう思い見つめる彼らをみて、ひたすらに食べ続けると


右汰が何か言いたそうな顔をする