「ほら、この池で頭冷やしな?さっきは水を掛けただけだったけど、全身で入れば頭もさえるから」
透き通るような池にびしょ濡れの私がうつる
頭がさえる?そんなことをしても…
「私は、未来さんに何を言われても…扇李を信じてます…」
「は?」
「だから、私がこの池に入っても私の気持ちは変わりませんっ!」
私が扇李を思う気持ちは本物なんだ
微かに感じてる好きって思い、信じたいって思い
それを誰にも曲げられないんだ…
「なによ!残酷なの!何回言わせるのよ!扇李様は暖かい心なんてない!ただ、花嫁を暇潰しにか思ってっ「扇李のことを悪く言わないで!」」
そう叫んだ瞬間に、未来さんが唇を噛みしめ自分の頬に爪を強く食い込ませ、痛々しいくらいの血が身体を流れていく
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