全部、全部!呉羽さん達の嘘に決まってる
私をからかってるんだ
花嫁を辞めさせるために、そう言ってるに違いない…
「信じない?事実なのに?」
「だ…だって…扇李がそんなこと「するわよ」」
「…っ」
「残酷だから、美しくて、それが魅力にも感じてしまうくらい、残酷なの。扇李様はそーゆう神よ。だから、私達の王でもいられるの…どっかの優しいだけの王じゃ、ダメなのよ…」
だから、だからって…
「信じない…です」
未来さんに何を言われても私は信じない
「わたしは…扇李を…信じてるからっ」
何を言われても信じない、私が信じたいのは未来さんでも呉羽さんでもない
だから、全然に扇李の口からそれを聞くまで信じない
「あんたさ、もっと頭冷やしたほうがいいわね?来なさいよ!」
「あっ」
私の服をつかみ、引きずられるように連れていかれてしまい
裏庭にある池の前で立ち止まり未来さんは私を岩に突き飛ばす
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