狼様の愛のカタチ理論




「………っ」


あ、ありえない…ありえない


髪の毛が濡れて、同時に服もびしょ濡れで、彼女の信じられない行動にグッと唇をかむ


なんで、また…私がこんな目に会わなくちゃいけないの?


異様に冷たい水と冷たい風が…私の胸を締め付ける


なんで、未来さんはこんなことが出来るの?

私が気に入らないのは、分かる

だけど、だけど!なんで2回もこんな目に…


ギュと手を痛いくらいに握りしめる

もう…やだ。放っといてよ…



「お願い…ですからっ、もう私のことはほっておいて下さい!」


「は?あぁ、なに?もっと水を掛けて欲しいって?」

「…っ」


そう言うなり、1回、2回と次々に水が掛かる


「私はね?貴女の為を思って言ってるの、私を信じたほうがいいわよ?人間と神だけど、同じ女じゃない?…ね?」