狼様の愛のカタチ理論







なんでそうなってるか、なんて私にはよく分からない


ただ、分かるのは未来さんが言っていた神間の掟に繋がるけど

それを聞くことは扇李に止められてるんだ…


ここで、未来さんにそのことを聞きたい

だけど、聞いたら…聞いたらいけない

そう心のどこかで思ってしまって…



「未来さんには…関係、ないです…」


ついそう言うと、"そうね"と呟きながら私の腕を掴む


「だけど、愛されてない人間がここにいるのはルール違反じゃないかしら?」


「!」

「黒幕って分かったんだから、早く花嫁の権利を放棄しなさいよ」


「…っ」


そんな、そんな事、出来ない…だって、私には守りたいものもある

ううん、それだけじゃない

扇李の事が…嫌いじゃないから……


「い、嫌です…っ」


「嫌?あんた、なにを言うの?愛されてなくて、全ての黒幕が扇李様って分かったんだから、なにをこだわるのよ!」


「分かってなんかないです!!」


叫ぶ未来さんに対抗するように叫ぶ