なんて言うべきか…これ以上不機嫌にさせるのは、避けたくて
「…えっと…」
「……」
「…………あっ」
そうだ!
ふと、悩む私の目に1枚の薄手の毛布が目に入る
そうだ、これならいい。まだ安心出来る
「じゃあ、これで…どう?」
毛布を手にとり、ベッドのちょうど中央に縦長におき、仕切りのような形にした
「……」
「こっちが私で、こっちが扇李」
そうだよ、ベッドを半分に仕切ればいいんだ
どうせ広いベッドなんだ、仕切ったって楽々寝られるんだもん
「ね?これなら安心。なかなかいい考えでしょ…って、え?」
毛布で仕切り終わり扇李をみると、ピクピクと震える扇李
え、なに?
「あの、扇李?」
「もうよい」
「へ?」
「お前など、ずっと一人で寝れ!!」
「!?」
怒鳴るような声で私に叫び、仕切った毛布を掴むなりそれをもって黙ったままソファーに横になってしまった
・


