狼様の愛のカタチ理論





だって、それは…その


ソファーかベッドに別れて寝るか、それとも扇李とベッド寝るって選択肢しか私にはなくて


扇李が自ら私をベッドに一人で寝かすようなキャラじゃないし

同じベッドなんて、身が危なすぎて選べるもんじゃない


だから、扇李に何かを言われる前にソファーに座った私の行動が気に入らないような顔だ




「おい、お前な、先に寝ろだと?沙優はそこで寝るつもりか」


私が座るソファーを顎でさして私を軽く睨み付ける


「う、…ぅん」


何かされるよりいいし、傍いたらドキドキして寝れない、絶対に!


「お前…今さら意識してどうする」


「だ…って」


意識しちゃうよ。私が扇李に対する気持ちは、嫌いじゃないんだもん…別の感情を持ち初めてるって私にだって分かる


だから、意識しちゃうんだ



否定する私に、ふてくされるように、うつ向くとチッと舌打ちをする扇李


「おい、沙優。こっちをむけ」


「…っ」

な、なによ…


チラリと扇李を見るとポンポンと自らのベッドを2回叩く


「……え」


「ここで寝ろ、我の命令だ。逆らうなら…どうなるか分かっているだろう?」


「………っ」


挑発するような瞳で私をみつめ、軽く胸元をはだけさせ髪の毛をかきあげる