「分かればいいんだ。俺達だって沙優を守りたいんだ」
「右汰の言う通りです。扇李には私から言いますので今夜から扇李と共に過ごして下さい」
「…うん」
なんで、こうなっちゃうんだろう
さっき、不機嫌にしちゃったし
絶対に機嫌悪く口も聞いてくれないだろうな
そう思うと心配になってくる。
せめて、扇李が気分屋じゃなかったらいいのに
そうすれば、意味のわからない態度とか優しさとか、本心が分かるのにな…
なんて、無い物ねだりはよくない。
なるように、なるしかないか…もしあれだったら
先に寝るとか言って寝ればいいんだ。うん…
憂鬱だけど、それから私は色々な事を考えながら夜になるまでの時間を過ごした―…
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