それに、いちいちころころと私に対する態度を変えるんだもん
そんなのに、耐えられる自信がない
必死に手を振りながら拒否する私に左汰は少し困ったような顔して、みかねた右汰が口を開く
「おい、沙優」
「?」
「さっき、左汰が私達なんていったけど、俺はそんな提案聞いちゃいねぇが、今はそれが最善だと思う」
「…右汰」
「扇李なら権力で手を出さずになんでも出来る。だが、俺達はそれが出来ない。それなら暫くは扇李といたほうがいい」
「……」
「しかも、沙優様。未来様は花嫁であった時から注意するべき花嫁でした。これからも沙優様に何もしないという保証はないんです」
うん…それはなんとなく分かる
帰りぎわに"許さない"って言っていたから、人間の私が扇李の花嫁だなんて気に入らないんだろう
「お昼から夕方は我々がそばにいます。ですが、夜から翌日の昼にかけては扇李と共にいてください」
「しばらくの辛抱だ。つか、別に花嫁なんだし問題ないよな?なにをそんなに嫌がるんだよ」
「…」
問題はありすぎだって!花嫁だけど、私は扇李と契約して花嫁になったんだから
だけど、そんなこと素直に言えるわけなくて
「…わかった」
しぶしぶ頷くと、左汰と右汰はニコリと笑う
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