狼様の愛のカタチ理論






な、なにそれ…神様の花嫁ってなに?


「意味が、分かりません!」


私は人間なのに、なんで神様の花嫁になる資格があるんだろうか


「だいたい、神様に会ったのだってあなたが初めてだし、資格なんて貰ってません!」


私を裸にしたって、なにも出てこないし、施設をさがしてもそんなものない


「資格は貰える物じゃない」

「は?」


「資格は神が内密に人間に印として刻む物だ」


「…印と、して」


それって…っ!


私は反射的に自分の首筋に手を当てる


「…あぁ、それが印だ」

「………うそ」


いつの間にかあったこの傷、これが花嫁になる資格の印だっていうの?


だから、あの時…扇李は傷のことを聞いたの?



「なら、誰がわたしにこんなものを?それに、この印があるからって何で私を捕らえる必要があるんですか?!」


「……それは、知らない」

「そんなっ」

「その印については、話しがまた面倒だ」

「………っ」


面倒だって、私にとっては重要なことなのにっ


悔しくて思わず服を握るが、扇李は気にもしないで話しを続ける



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