「あぁ、我もあれは予想外だった」
「…う」
だ、だよね。私だってそうだ。まさか、扇李の傍で寝てしまうなんて
「ごめん、重かったよね」
「あぁ、腕が折れそうだった」
「…っ!?」
そんなに、重いわけないよ!!
「もう、真面目に話してるのに、そーゆう意地悪いうんだから」
「仕方がないだろ、沙優をからかうのは良い暇潰しになる。喜べ」
「嬉しくないよ!」
それに対して喜んだりしたら、私がエムみたいじゃん
断じて、そんなことはない、はず…たぶん
「と、とにかく!…本当に…有り難う」
本気で私は扇李に感謝してるんだ
扇李があーゆう風に、近くにいてアドバイスをくれたから…
私は思いを理解出来たし、少しだけだけ…ど
大人になれた―…
「有り難う、それだけは嬉しかったから」
グイッと扇李の袖を軽く引きながら言うと本にあった視線が自然と私に移動する
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