だから、なんかもどかしくて…


「わたし、部屋に戻るっ」


そう言い、椅子から立ち上がると右汰は私に軽く手をふると彼も手をふる


「へいへい」


「………」


そんな右汰をみて、私はドキドキする心臓を抑えながら右汰の部屋を出ていった―…

































――――……



「右汰、もう傷は完治した。良かったな」


あれからまた2日がたち


右汰の怪我は見事に完治した


「あぁ」


脱いでいたワイシャツを気直してネクタイをしめる右汰


本当に、彼の傷が治って良かった。