あの時はすぐに右汰が倒れたから、考える暇は無かったけど


改めて言われてると恥ずかしい…



「だから、大丈夫だ」


ポンポンと笑顔で触る右汰に私の頬は微かに赤くなる


「恥ずかしいからっ」


「は?なにがだよ」


「だって、右汰にそんな事を言われるなんて思ってなかったから」


「だろうな、俺もだ」


私から手を離して、再びフォークを持ってご飯を食べ始める



「まぁ、最初はどんなちんちくりんが来たかと思って、これで性格がバツなら俺はお前なんか守らなかったな」


「…え」

「左汰の言う通り、沙優が優しいのは認める、俺達には勿体ないくらいにな。だからいま不本意だが花嫁として、俺の主として半分は認めてるんだ」




「…」

「だから、守る。それだけだ」


そう言われ、また赤くなってしまう頬を隠すように右汰に背中を向ける