狼様の愛のカタチ理論





「………」



最近の右汰は…いや、5日前、目を覚ましてからの右汰は少し変わった


ハッキリと分かる範囲で言えば私に対して、凄く優しくなった


左汰と同じくらいに。言葉使いだって、前と全然違うし


お前じゃなくて、名前で呼んでくれる―…
















5日前のあの日



私は右汰と二人きりの時にきちんとお礼を言った


"助けてくれて有り難う"って


右汰は少し顔を赤くしながらも、"無事で良かった"と頷いてくれて、また少し絆が深まった気がした


それからだ、右汰の態度が変わったのは。私としては嬉しい


右汰と仲良く出来るなら


だけど、私には右汰との会話で気がかりな事がずっと、ある―…


暇さえあれば、そのことが頭から離れなくて…





















「………」


「ん?なんだよ、そんな顔して」


「ん?あ、なんでもない」


「もしかして、あの事を考えてるのか?」

「……」


私の考えてを見透かしたように言う右汰





右汰が言うあの事…それは、右汰が目を覚まして2日たった時の事だった―…






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