狼様の愛のカタチ理論




「いいの?大丈夫?」


「大丈夫だよ、だからさゆねぇはここにいて」


ハッキリと言う咲ちゃんに少し悩むけど…咲ちゃんがそう言うなら大丈夫だよね


「分かった。気をつけて行ってきて」

「うん」


そう頷き咲ちゃんは女の子の手をとり部屋を出ていく


咲ちゃんも大人になったな、来たばかりの時は1人でトイレなんかいなかったのに


「よし!じゃあ次はトランプでもしようか」


「うん!」

「やったぁ!」


小声で喜ぶ彼女たちに笑いかけ、棚にあったはずのトランプを出そうとした時だった―――……



「きやぁぁぁぁぁ!!」


「「!?」」



大きな叫び声が部屋に響き、反射的に私の身体がびくつく

さ、咲ちゃん!?


尋常じゃないくらいの叫び声に私は慌てて子供達に部屋から出ないように!と、言い急いでトイレに向かった













のに―…


そこで、私は信じられない物を目にする―…







「…うそっ」



私の目の前には、数頭のトラが怯えて固まる咲ちゃん達に牙を剥き出しながら彼女達を囲んでいた



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