「…え?」
扇李が、なんなんだろう…気になるけど
まぁ、いいか―…
一人そう思い、私が左汰の後を続くように歩くと…
「………うっ」
「「!?」」
突然聞こえた唸り声に急いで振り向くと
ベッドの上にいる右汰の目が少し開いていて…
虚ろな瞳で怠そうに額を片手で触っている
「…え」
う、右汰!?
テーブルにいる左汰を見れば、驚いたような顔をして急いで右汰に近づいていき、私もそれに続くと
そんな右汰と視線が絡んだ―…
「…んだよ…お前ら、その顔…」
「…右汰っ」
私と左汰の顔をみて、苦笑いする右汰はまさしく右汰で……
「右汰…っ!」
溢れだす感情を抑えられなくて、ギュと寝る彼に被さるように抱きつくとビクッと右汰の身体が動く
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