左汰のバカっ
腕を組んで、プイッと左汰に背中をむけると
左汰は再び笑い、ゴホンと咳払いをして私の前に周りこみ膝まつくようにしゃがみこむ
「…え?」
な、なに、いきなり…
「あの、左汰?」
「沙優様、分かっていただいて私は大変嬉しいです」
「……?」
優しくそう言い、左汰は再び口を開いた
「右汰の思いは、沙優様が無事でいて笑顔でいることなんです」
「……」
「だから、私も沙優様には何があっても笑っていて欲しいんです」
「………」
「ですが、昨日は沙優様はご自分を責めるばかりで、謝る沙優様に私は酷いことを言いました。申し訳ありません」
深々と頭をさげる左汰の背中を慌てて触ると、左汰は私をみて苦笑い
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